カメラが好きな人ならマウントを変えるということの決断がどれほど大きいか理解してもらえると思うんですが。
色々思考しても実際変えてみないとわからないよねとか、話のネタにもなるしとか、資産になるし、などの免罪符をネットから拾ってきては言い聞かせ。最終的にはあのカメラで写真を撮る体験はプライスレスなど支離滅裂な思考に陥るなどして、完全に自分を騙し切った先にある決断みたいなもので、要は博打みたいなもんです(と思ってます)。そんな博打に勝った話。
嘘です。Canon から Fuijfilm に乗り換えてから1年半くらいがたったので。変わったこととか感じたことを。
前提
乗り換えと書いてありますが、Canon を全て売り払ったわけではなく本体と一部レンズはそのまま手元にとってあります。ただ X-Pro2 を購入してから今のところ Canon はほとんど使用していません。
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荷物が軽くなった
当たり前ですが、荷物が軽くなりました。 これが一番実感するところかもしれません。一番乗り換えたかった理由でもあります。
フルサイズ機の Canon6D を使っていて、旅行などに行く際はこれに標準単焦点、広角ズーム、望遠ズームの3つを持って行ってたのでかなりの重量でした(本気でカメラが趣味な方からしたら軽い方かもしれませんが)。特に広角はいわゆる大三元レンズ使っていたので自分としてはなかなか重かったです。
・Canon6D (680g)
・EF16–35mm F2.8L II USM (635g)
・EF70–200mm F4L USM(705g)
・EF50mm F1.4 USM(290g)
これが今や Xpro2、XF35mmF1.4、XF23mmF2 だけです。
・X-Pro2(445g)
・XF35mm F1.4 R(187g)
・XF23mm F2 R WR(180g)
比較すると Canon 2310g、Fujifilm 812g 。カバーする焦点距離は狭くなってしまいましたが、重量は半分以下になりました。(カバーする焦点距離については後述します)
仮に広角、望遠を揃えた場合を想定します。
・XF10–24mmF4 R OIS(410g)
・XF50–140mmF2.8 R LM OIS WR(995g)
XF35mmを持ち歩くとして 1850g になります。自分が持っていた Canon のレンズに相当するレンズを持ち歩いても 500g ほど軽くなりますね。
個人的には旅行中に荷物が多いってだけでかなりのストレスなので、だいぶ楽になりました。
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カバーする焦点領域が狭くなった
先述した通りカバーする焦点距離が狭くなりました。不思議なことにこれによる不便さは今のところあまり感じていないのですが。
最近はそういう「絶景を撮るぞ」と意気込むような場所へ行っていないからかもしれません。だいたい街のスナップとか友人と遊んだ時とか。旅行でも観光地でも都市部で写真をとっているので 23mm(換算35mm) と 35mm(換算53mm) で十分な画角と感じています。
近々北海道に行く予定でもあれば望遠レンズを追加したいのですが、残念ながら予定はありません。が、近々単焦点でもズームでも広角レンズを追加するかもしれません。
何が言いたいかというと今のところあまり困ってませんということです。
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フルサイズはやっぱりすごい
Fujifulm は APS-C のセンサーサイズのカメラに注力していてフルサイズ一眼を発売していません。X-Pro2 も APS-C のセンサーなんですが、Fujifilm はフルサイズに負けない画質をうたっているのでいろんなブログやレビューによく比較対象として挙げられることが多い印象です。
今までフルサイズを使っていた身から APS-C に変わっても、画質という面で不満はないし、Fujifilm の写す絵を見て以前よりいい写真が取れるようになってきた気がしていました。
そんな中。昔撮った写真の再現像をしていた時に久しぶりに Canon6D で撮った写真を見返したところ、やっぱりフルサイズで撮った写真だなと改めて感じました。ボケの感じとか、表現があっているかどうかわからないですが情報量すごいなと。
ずっと Canon6D を使っていたら気づけなかったことだと思うので、そういう意味でも換えてよかったです。フルサイズから APS-Cに乗り換えてフルサイズを再評価。
これがきっかけでまたフルサイズのカメラを持ち出してもいいかなと思えてきました。ブレブレですね。
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撮る絵が変わった
これは写真を見返してた時に思ってたことで。昔は1にも2にもボケだったんですが、今はパンフォーカス気味の絵が多くなりました。以前は何でも開放で撮ってましたが、今は F2.8 ~ F8 と満遍なく使います。感覚ですがF4 ~F5.6が多いです。Fujifilm に変更してから開放時のボケがある絵より絞って高い解像をした時の絵の方が好きになりました。
本来どのカメラでもそうですが、この辺りは撮る写真によるしケースバイケースだと思うんです。が、これに今更気付きました。今までボケに傾倒し過ぎていたのかもしれません。
たまに F1.4 で撮ったりもするんですが、 薄いピンが狙い通りバッチリ合うような写真は自分にはまだ撮れないなと。なので、まずボケより狙ったところにピンが来るように心がけるようになりました。そういった意味で開放でも F2.8 くらい今の自分にはちょうどいいかなと感じています。ISOも800~1600を使うことが多いです。
APS-C のボケに魅力を感じないというよりは、それ以外の撮り方に魅力を感じてきたのかもしれません。
以上です。
そろそろ X-T3 や GFX R50 などが出てきているのでまた新しいカメラを買いたい欲が出てきそうですが、マウント換えなどはなさそうです。
しばらく Xマウントで。あ、Gマウント…。